*解説*
作家・ジャーナリスト?のジョーナが「世界が終末をむかえた日」という作品を書くべく、広島に落した原爆を造った科学者のハニカー博士についてその家族や仕事仲間等に取材を重ねていくうちに、彼の運命は考えもつかなかった方向に向かっていった。そして、実際に世界の終末を目の当たりにすることになるとは・・・簡単に説明するとこんな感じでしょうか。

問題提起お及び教訓があるとすれば、科学者・博士・技術者などが発見・発明したものは、得てして危険で、軍事に利用されることもある。善と悪は表裏一体で使用を誤れば取り返しのつかない事にもなりかねない・・・。ということでしょうか?

次に読む際に頭に入れておくと良いポイントを列記しておきます。

ハニカー博士の人物像
ハニカー博士が原爆の次に発明した、アイス・ナインという物質は・・・何?
ハニカー博士の死後そのアイス・ナイはなぜ3人の自分の子供達に託された?のか。
ボコノン教という宗教との出会い(ジョナー自身の)
ボコノン教が誕生した理由
サン・ロレンゾの歴史
猫のゆりかご(日本で言うところの綾取りの意味するところ)

*登場人物*
ジョーナ・・・この物語のストリーテラーであり、「世界が終末をむかえた日」という書物を書き上げるべく取材を進める作家。
(ハニカー一家)
ハニカー博士・・・原爆の父であり、アイス・ナインを発明したひと(3姉弟の父)
アンジェラ・ハニカー・・・ハニカー家長女
フランクリン・ハニカー・・・ハニカー家長男
ニュート・ハニカー・・・ハニカー家次男(小人症)
(その他関係者)
エイサ・ブリード博士・・・ジエネラル金属所属・ハニカー父の元上司
ズィンカ・・・ニューとの彼女(同じ小人)ボルゾイ舞踊団の踊り子
ジャック・・・フランクリンが働いていた模型屋の店長
クロズビー夫妻・・・サン・ロレンゾ自転車工場を移そうといているアメリカ人
クレアとホーリック・ミントン夫妻・・・アメリカ人大使
マッケーブ伍長・・・昔ジョンスンと共にサン・ロレンゾに漂着
ジョンスン・・・昔マッケーブ伍長と共にサン・ロレンゾに漂着=ボコノン
(サン・ロレンゾ共和国)
ミゲル・パパ・モンザーノ・・・サン・ロレンゾの現大統領(独裁者)
モナ・アーモンズ・モンザーノ・・・ミゲルの養女

ハヤカワ文庫 カート・ヴォネガット・ジュニア 伊藤典夫・訳
(原題 CAT`S CRADLE / 猫のゆりかご)

ねこのゆりかご

ブログランキング・にほんブログ村へ人気ブログランキングへブログランキングTREview