*内容*
ノーストリリアで、没落牧場のオーナーのロッド、少年で、障害者(テレパシー交信ができない等)何度か少年期をやり直した、最後の審判の日が来たがそれを乗りきることができたが・・・その後旧知のオンセック(短命)が彼を恨み狙っていると情報を得る。そこで没落牧場にあるコンピュータに相談ところがそれが思わぬ方向へなんと地球を買い取ってしまった・・・そして彼が人類補完機構の意向により地球に行くことになり、地球での彼の水先案内人であるク・メル(猫人、猫娘、もてなし嬢)のもと様々な困難、難題、事実に関係しながら人間として成長していく冒険物語です。

ノーストリリアの文化は長寿薬、延命薬であるストルーンの産出する唯一の人類が入植した惑星であり、巨万の富を築いている(全宇宙の人類社会に輸出することで)が、人口の抑制も行う、テレパシー交信を満足に行えない等の子供(障害者)を審問会に参加させ委員が生きるか死ぬかを判定すると言うもの。死を選択された場合苦痛を味わうことなく死ねるように処方される(ゲラゲラ屋敷)。超長寿社会(1000年近く生きる社会)においては人口抑制策によって選別する手段は必要であるのは確か、このやり方が正しいかどうかは別です。

一方地球、人類社会の現状、大まかに真人(人間)と下級民(人間に創られた動物、コミュニケーションもとれ、補助的な仕事もする)、ロボットも存在する。人類は様々な惑星に植民し、その環境にあわせ体を変化させている。人間に創られた下級民たちが不安視するのは、過去への回帰を少しづつ始めた人間が、限界がきて衰退し、自分達が取り残される可能性におびえている状況がある。そして人類補完機構の存在。

物語を読んでいると印象的なキャラに出会うものですが、もてなし嬢の猫娘ク・メルこの物語を進行する案内人的存在ですが、遭える物ならあってみたいと思わせるキャラですね。ロッドを導くものが動きのしなやかな動物(猫)出の彼女にしたのは正解だと思いました。ロッドも恋するのもわかりますね。

*登場人物*
(オールド・ノース・オーストラリア連邦=ノーストリリア)
ロッド・マクバン151世・・・本編の主人公の少年、障害者、没落牧場のオーナー、地球を買い取る・・・
ドリス叔母さん・・・ロッドの叔母
ラヴィニア・・・ロッドの従姉弟
エリナ-・・・召使
ビルとホッパー・・・没落牧場の牧夫
ウェントワース14世・・・軍医
ジョン・フィッシャー100世・・・いきのいい小羊の牧場オーナー、政府のために帳簿トクレジットを扱う人間
ホートン・サイム・・・オンセック、たんたん小僧、自分が短命のためロッドを憎み狙う
(人類補完機構及び地球)
ロード・レッドレイディ・・・地球政府と補完機構の両方の外交目的の代表
ロード・ジェストコースト・・・補完機構長官
ロード・ヒア・・・ルースの父、(先祖はノーストリリア出身)
ルース・・・ヒアの娘
ティードリンカー補完機構委員、入星管理官、元長官
ヴォマクト医師・・・火星の医師

ク・メル・・・猫娘(下級民、ティードリンカー委員の元で働くもてなし嬢)
ア・ジェダー・・・猿男(下級民、外科医、またの名をイ・イカソス、真の姿は・・・?)
ブ・ダンク・・・牛人(下級民、ティードリンカーの助手)
ク・ウィリアム・・・キャットマスター(下級民、心からの願いの百貨店オーナー、臨床心理学者)
イ・テレケニ・・・ラメラニの父、聖なる反徒リーダー、人間の行く末を危惧する
イ・ラメラニー・・・下級民、テレケニの娘
トスティグ・アマラル・・・ク・メルを狙う外星人、先祖が植民した惑星で環境にあわせ体が変化した人類
*用語集*
ストルーン・・・長寿薬、延命薬(ノーストリリアでしか産出できない)
死の庭・ゲラゲラ屋敷・・・テレパシー交信等できない子に審判を下す場所(苦しまずに死なせるため笑い死にさせる)
FOE・・・通貨のひとつ
夜間総督宮・・・マクバン一族のみが入れる、旧世代のコンピュータがある
心からの願いの百貨店オーナー・・・店主はキャットマスター(地球)
下級民・・・人間によって、動物から創造された生き物(地球)、イ=鳥、ク=猫、ブ=牛、ア=猿(頭文字)
真人・・・人間、地球人類起源の外星人
憎しみの広場・・・心からの願いの百貨店内にある試練と変化に対する覚悟を試される場所
平面航法・・・この時代に開発された宇宙を移動する航法

ハヤカワ文庫 コードウェイナー・スミス 浅倉久志 訳
(原題 NORSTRILIA)

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