<内容>
家の庭で首輪のない迷い猫(三毛猫)を見つけた少女ジェイド、一緒に暮らすお母さんと相談し飼う事に。
しかし世界は過去に猫インフルエンザが流行った時代があり、その後有力2社による猫の管理と独占販売が行われていた。後にヴィアファラ・コーポレーション一社に統合され独占企業となる。ゆえに野良猫はすでに存在しないはずであった。一方自由猫連盟という組織があり、これに反対する者達もいた。彼等は猫インフルエンザは人に感染しないを主張し、猫の開放を主張している。
彼女は迷い猫にフィーラと名づけた。しばらくして、ペット検察官による査察が入るがとりあえずは難を逃れた。しかし2度目の危機が訪れる。今度は、コンプロットがやってきて家の中のがさいれが始まった。彼女のお母さんは徹底的に抵抗したが、それがたたって亡くなってしまう。悲しんでいる暇も無くフィーラがいない事に気付く。同級生のクリスが保護していてくれたのだった(拾った直後学校に行った時同級生のクリスがしつこく聞くので話してしまった、その後頻繁に彼女の家にやってきてはフィーラに会いに来ていたそして彼女のお母さんと意気投合し家のキーまで渡されていた)。その後彼女自身も近所の人に保護されたがコンプロットの追っ手が再び迫っていた。そこから逃走!クリスの寝ぐら?ヘ行きジェイドとクリスとフィーラの二人と一匹の逃避行が始まる・・・。

<読むためのヒント>
この物語は純粋に逃避行物としての読むのがいいでしょう(危機そして危機の連続ですのでその都度どきどき感を楽しめます)。

それと、ジェイドがクリスと行動を共にする過程で、今まで感じていなかった感情に気付く初恋物としての側面もあります。

また、理不尽な権力(ヴィアファラ・コーポレーション、コンプロット)と、それに対抗する勢力(自由猫連盟)との戦いとと言う側面もあります。現代社会のあり方にかぶるところもあるかも。

まとめるとこの作品は、愛と勇気と信頼の物語です。そして猫の好きな方ははまること間違いないです。
<登場人物>
ジェイド・・・主人公の女の子
お母さん・・・ジェイドの母
クリス・・・同級生
ロシェルとキラ・・・近所の人、8番街に住んでいる、ジェイドを逃がす
カール・・・キラの甥っ子
フィン・・・ヌー・マーケットのトラックの運転手、ヒッチハイクの車を探していたジェイドとクリスをトラックに乗せるが・・・
ミセス・ハーストとミスター・ブレット・・・民宿チェスナットのオーナー夫婦
アミリーとラフ・・・二人が船で逃避行中に出会った自由猫連盟の人達
トム・・・アミリー達の仲間
フリダ・・・自由猫連盟のデータベースを管理をしている
エヴァン・・・街の自警団員他に数人いる
ジェイムズ・ヴィアファラ・・・ヴィアファラ・コーポレーション社長
ハリー・スエール・・・特殊部隊指揮官
ドクター・ストット・・・獣医師
リヴィ・・・ジェイムズ・ヴィアファラの秘書
クロエ・・・コールドナップでの友人
ローアン・・・コールドナップでの友人

フィーラ・・・ジェイドの家に来た迷い猫、三毛猫
サンバー・・・フィーラが発情したときそれを鎮めるためにラフが手配した雄猫

<用語集>

猫インフルエンザHN51型・・・猫が管理されるきっかけになった病気
ペット検察官・・・家庭にペットの調査に来る係官
コンプロット・・・地域保護局
保護センター・・・別名自殺寮
ヴィアファラ・コーポレーション・・・猫を管理独占販売する会社
自由猫連盟・・・猫インフルエンザを否定し、猫の開放を訴える団体
ナイトマーケット・・・フィンによって奪われたフィーラを奪い返した場所

創元SF文庫 赤尾秀子 訳
(原題 THE LAST FREE CAT)

地球最後の野良猫
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