まず最初に、東北関東大震災にあわれた被災者の方に心よりお見舞い申し上げます。

<内容>
最終戦争前後に建国されたプラトン共和国は大海洋フェンスを持って外界からの進入を遮断する国づくりをしていた。下界で伝染病菌がばら撒かれた後も有効に活用されていたが、監視塔兵士アダムが任についていたとき汚染されているとされる外界から少女が乗った船を発見救助及び匿う。それが見つかりアダムは捕らえられてしまう。それとほぼ同時期プラトン共和国においてはアンドロイドの研究も進んでいた。
<読むためのヒント>
最初の方を読んだだけではプラトン共和国の歴史を語っているようですがしかし物語を読むにつれて、アダム(人間)、アート(アンドロイド) 人間とは?アンドロイドは人間と同じなのか?それともそれ以上か?などで話は進んで行きます。

また、アナクシマンドロス、試験官、ペリクレスとの関係で見てみると少し違った見方もできるかと思います。この側面から見るとこの作品はタイムスリップ物ではないですが、猿の惑星に近いような世界かもしれません。最後に近づくにつれ、エッ?と言うような驚きを感じます。

かなり支離滅裂な紹介になっていたらごめんなさい。震災の前後に読んでいた作品であり少々混乱した頭で記事を書いていますのでお許しいただけたらと思います。こういう時期に読んでいたこの作品のことは忘れられないものに私自身なるかもしれません。

<登場人物>
アナクシマンドロス・・・アカデミー受験生
ペリクレス・・・アナクシマンドロスの担当の先生
試験官
アダム・フォード・・・監視塔兵士、大海洋フェンスを船で越えてやってきた少女を助ける
ヨセフ・・・監視塔兵士、アダムの同僚
アート・・・哲学者ウイリアムが創ったアンドロイド
<用語集>
2032年・・・西洋テロリズム事変
2050年・・・最終戦争のきっかけになった事件が起こる
2052年・・・伝染病菌がばら撒かれる
2058年~2077年・・・アダム・フオード誕生~没年
プラトン共和国・・・2051年建国
大海洋フェンス・・・2051年と11ヶ月に完成

早川書房 バーナード・ペケット 小野田和子 訳
(原題 Genesis)

創世の島
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