SFを中心に小説を読んでいます。読後の感想などを書いています。

ファンタジー小説(国内作家)

スカイ・ワールド

ネットゲーム上の親友カイを探すため俺は、スカイワールドへ自らの意思で乗り込んだ!

以前、瀬尾つかささんの「約束の方舟」を読んで、気になる作家さんの一人になりました。そこで何を読んだらいいかな?と思って探していたところにこの作品を見つけました。

RPGゲームなどよくやる人はより理解できる作品なんでしょうね。

私はゲーム自体やらないのでなんともいえませんが、異世界ファンタジーとして読むこともできるのでその点は問題ないかと思います!

発端は、スカイワールドをインストールした者達が、突如として失踪する事件が起った事が、この世界自体が現実である事を意味しています(大概はこのようにして異世界へ行く事になる)、中にはジュンのように自らの意思でこの世界に飛び込むものもいるわけだが・・・・。

次にこの世界の特徴は多数の浮島(空に浮かぶ)により構成されている最下層から、第一軌道アイオーンまで存在するその第一軌道には何があるのか?もとの世界に戻れるのか?それは分からないのだけれど。

何はともあれ旅は道連れこれは世の常、主人公ジュンはこの第八軌道で出会った、かすみと、エリの二人の少女と旅をすることになります。かすみとエリとの3人のチームワークも見所ですが、ジュンと行動をすることで二人の成長する過程も楽しみです。

猫物語 黒

GWで世間はうかれてるのだが、羽川翼自身は違った・・家族によるドメスティックバイオレンスが彼女を襲い、さらに街で死んだ猫を埋葬したことで、彼女はその猫にとりつかれ騒動が・・・

 西尾維新さんの小説は、「傷物語」を読んで以来2作目です。 この本は猫好きな私が、結局タイトルに惹かれて購入したようなものです? 傷物語にも登場した、羽川翼、忍野メメ、吸血鬼、そして主人公の暦がおもな登場人物です。今回の怪異(妖怪)は障り猫です。 最初の80ページに及ぶ兄が妹に相談する恋愛相談?のような部分が長すぎる?と思うのは私だけだろうか?それだけ暦が前回羽川に助けられた事により身近な存在となったと勘違い?しこれはもしや恋ではと感じ始めた暦の気持ちの大きさを表現していたらこうなっちゃったのかな? とにもかくにも、約80ページ以降が本題で、事故で死んでいた猫を埋葬した事で、今回の怪異が始まるのだから・・・。

忍野が障り猫の説明で言っ台詞・・・なんで猫なのか? 「そりゃ、猫ってのはかぶるもんだからさ」 「委員長ちゃんだって、猫をかぶっていたということだろう  善良で公平だけの人間なんていないということさ。むしろそうであろうとし続けるからこそ  ストレスがたまるんだ」黒々とね。忍野はそう言う。黒さ。委員長  羽川翼の暗黒面。 この台詞結構深いかもしれません、羽川に限らず人間て世の中を渡る意味において仮面をかぶってる可能性が多々見受けられるしね。人間性の一部分をよく表現しています。ドメスティックバイオレンスによりストレスを溜め込んでいた羽川であったが、障り猫そのものの本質をも変質させてしまい(忍野いわく新種)それがドメスティックバイオレンスの実態の比喩として社会問題の一端を表現されているのかも知れませんね。

 でも今回の事件を解決するのは結局誰なんでしょうね?それを予想しながら読んでみてはいかがでしょうか?本格ミステリではないので、そこのところは普通に読んでいけばわかるような気がします。

ゲート 接触編 

*解説*
なんと!買い物客でにぎわう東京銀座の待っただかのなかに異空間への通路・門がひらいた!!出てきたのはファンタジー小説さながらの異生物が出てきたと思ったら総攻撃をかけてきた。周囲の買い物客等に甚大な被害が出た・・・その後ゲートの向こうを特地と呼び、これ以上銀座へ日本へ侵入させないためゲートの反対側に自衛隊を派遣相手側のゲート周辺を占領確保した!

中国・ロシア・アメリカ・・・各国の異世界への利害も絡んで物語は進行します。異世界の地を調査する過程において出会う人々・・・この作品は単純に物語の流れを楽しむのが正しい読み方かもしれません!

その後の展開は・・・読んでのお楽しみ!

*楽しみ方*
オタクな主人公陸上自衛隊隊員伊丹、特地第三偵察隊隊長に任命!傍目から見ると優秀とはいいがたい人物?です。どっちかというと釣りバカの主役(浜ちゃん)のような感じかな?その個性が特地での調査で発揮される?

当然異世界では、エルフ、魔道師、亜人、ドラゴン類等が登場する。亜人(ロゥリィ)はこちらでいうところの死神?喋り方もそうだけど、かなりエロイかも・・・。

そう、オタクにはオタクな友人がいるもの、おそらく書かれた時期もあると思いますが、麻生元総理がモデルと思われる政治家が登場します・・・喋り方もなんか彼みたい・・・。

2巻目が発売されているのでこの話の先がどうなるのか楽しみです。

*登場人物*
(特地第三偵察隊)
伊丹・・・陸上自衛隊二等陸尉 特地第三偵察隊隊長
倉田・・・伊丹の部下 ドライバー
黒川・・・伊丹の部下 看護師 身長190センチ
栗林・・・伊丹の部下 陸上自衛隊二等陸曹 グラマーで小柄 格闘徹章
富田・・・伊丹の部下 陸上自衛隊二等陸曹 レンジャー 空挺徹章
(日本国内)
梨紗・・伊丹の元妻 

(政治家)
本井総理大臣・・・日本国総理大臣
嘉納太郎・・・防衛大臣 特地問題対策担当大臣

(諸外国)
ディレル・・・アメリカ合衆国大統領
トウ・トクシュウ・・・中国国家主席
ジェガノフ・・・ロシア連邦大統領

(特地)
テュカ・・・165歳 エルフ上位種族の娘
レレイ・・・15歳 ヒト種 魔道師(女性)
ロゥリー・・・961歳 亜人 神エムロイの使徒 死神ロゥリーといわれている(女性)
モルト・・・異世界の帝国の皇帝
ビニャ・・・皇帝の娘 

アルファポリス 柳井たくみ

ゲート

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獣の奏者 闘蛇編 王獣編

2巻まとめて
決して人になれない闘蛇、王獣・・・闘蛇衆の母がミス?をきっかけに処刑されてしまうことから主役の少女エリンの運命が動いていく物語。子供の頃理解できなかったこと、大人になるにしたがって見えてくるもの、生きてる意味、探求、蜂飼いジョウンに助けられたことにより色々経験、進学、そこでの出会い、学舎の教師(医術師)になり、彼女が王獣と竪琴を使用し、会話ができるようになり彼らと意思疎通ができたかに思えたが・・・。そんな中アルハン(闘蛇を操る)とリョザ神皇国(エリンがたどり着いた国)との緊張だ高まり・・・最後のシーン(エリンと彼女が育てた王獣リラン)はなんかジワっとくるものがありましたね。

物語は平易に進むため読みやすいし理解しやすいと思います。一般的には児童書に分類されているようですが、人間間のこと、動物(獣)と人間のこと、お互いの見えない壁、お互いの恐怖がそうしている・・・?などかなり深い内容になっています。詳細は書けないけれど、まず読んでみる価値がある作品だと思います。人生出会いと別れそして経験、挫折生きるためにはすべて大事なことなのかなと思います。
また最近続編が2冊発売されていますね。機会があれば読みたいと思います。

講談社 上橋菜穂子

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新世界より 下

彼女達が上巻より大人になった頃のお話です、記憶の隅に残る思い出せない記憶の断片、バケネズミ達の反乱(野弧丸=スクイーラ)、子供の悪鬼出現(バケネズミ側)、1000年後の東京の実態、バケネズミが反乱した理由。将来人間自然にせよ、人為的にせよ進化するでしょう、能力の劣るものたちを排除する世の中いつの時代もあります。終わりの方で野弧丸が裁判にかけられますがそこで「あなたは何者ですか?」という問いに対し「私は人間だ」といいます。頭の良いスクイーラは、自分達の発生の原因、なぜそうなったかわかっていたのかも知れません。どんな時代でも人間世界は・・・表向きは共存をうたっていても、裏では残酷で、排他的な生物なのかもしてません。早季がこの手記(物語)を後千年間封印する。日本、世界が変われるか希望を残しつつ。
<ポイント>
(バケネズミは人間の管理の下コロニーを存続させてきた、いわゆる従属関係、人間にたてつくようであればコロニーごと殲滅される)
<余談>
ミノシロモドキ(国立国会図書館自走アーカイブ)
上巻に出てきたのが、パナソニック製、下巻で早季が母から受取ったミノシロモドキは東芝製、物語の舞台が現在の茨城県利根川近辺・・・・ゆえにヒタチの国です。日立製も出してほしかったです・・・。

講談社 貴志佑介

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