SFを中心に小説を読んでいます。読後の感想などを書いています。

伝奇小説

猫物語 黒

GWで世間はうかれてるのだが、羽川翼自身は違った・・家族によるドメスティックバイオレンスが彼女を襲い、さらに街で死んだ猫を埋葬したことで、彼女はその猫にとりつかれ騒動が・・・

 西尾維新さんの小説は、「傷物語」を読んで以来2作目です。 この本は猫好きな私が、結局タイトルに惹かれて購入したようなものです? 傷物語にも登場した、羽川翼、忍野メメ、吸血鬼、そして主人公の暦がおもな登場人物です。今回の怪異(妖怪)は障り猫です。 最初の80ページに及ぶ兄が妹に相談する恋愛相談?のような部分が長すぎる?と思うのは私だけだろうか?それだけ暦が前回羽川に助けられた事により身近な存在となったと勘違い?しこれはもしや恋ではと感じ始めた暦の気持ちの大きさを表現していたらこうなっちゃったのかな? とにもかくにも、約80ページ以降が本題で、事故で死んでいた猫を埋葬した事で、今回の怪異が始まるのだから・・・。

忍野が障り猫の説明で言っ台詞・・・なんで猫なのか? 「そりゃ、猫ってのはかぶるもんだからさ」 「委員長ちゃんだって、猫をかぶっていたということだろう  善良で公平だけの人間なんていないということさ。むしろそうであろうとし続けるからこそ  ストレスがたまるんだ」黒々とね。忍野はそう言う。黒さ。委員長  羽川翼の暗黒面。 この台詞結構深いかもしれません、羽川に限らず人間て世の中を渡る意味において仮面をかぶってる可能性が多々見受けられるしね。人間性の一部分をよく表現しています。ドメスティックバイオレンスによりストレスを溜め込んでいた羽川であったが、障り猫そのものの本質をも変質させてしまい(忍野いわく新種)それがドメスティックバイオレンスの実態の比喩として社会問題の一端を表現されているのかも知れませんね。

 でも今回の事件を解決するのは結局誰なんでしょうね?それを予想しながら読んでみてはいかがでしょうか?本格ミステリではないので、そこのところは普通に読んでいけばわかるような気がします。

新帝都物語 維新国生み編 下巻

下巻です、主役はご存知、悪の魔人加藤保憲ですが、読んでいてかっこいいな~と思えるキャラがいます、江戸の旗本、田村幸四郎そして、元新撰組副長土方歳三です。二人とも芯があるし何より強いものに対する執着心が強いことかな?言い換えればいい意味で自分の限界に対して貪欲で、常に後ろを見ず前に進む姿すごく印象深い作品です。世のため人のため、愛のためそれもいいのですが、このように善人がぐいぐい前進する姿、苦難に立ち向かってゆく姿、今の世の中足りないことかもしれません。その結果が回りに徐々に浸透波及してゆくものなのかもしれません。それと、彼らには良い仲間がいたことも忘れないでほしいです。

上巻は序章、少し退屈かもしれませんが、下巻はぐいぐい物語りに引き込まれます。

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新帝都物語 維新国生み編 上巻

魔人加藤保憲再始動!!悪役加藤保憲は主役ですが、かなり存在感があるキャラだと以前から思います(ほとんど不死身っぽい、陰陽師ですし)まあ日本の怨霊が実体化したようなキャラクターですからね。また実際存在した歴史、歴史上の人物との対決!これもこのシリーズの面白さでしょう。(上巻は会津、東北が舞台)

今回は、新撰組土方歳三、平田学派との戦いでしょうか。彼らが得体の知れない加藤に相対したときどう対処するのか?そういったところを気にしながら読むといいかもしれません。

また、この巻には加藤自身が自分自身を語るシーンがあります。この巻の終わりの方に載っていますがまだ読んでいない方は気になるかも。読んだ後加藤という存在を考えてみるのもいいかもしれません。

但しこの巻はまだ序章に過ぎません、波乱は下巻に続きます。(次ぎの舞台は北海道五稜郭旧幕府軍最後の砦)

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