SFを中心に小説を読んでいます。読後の感想などを書いています。

SF小説(海外作家)

栄光の〈連邦〉宙兵隊 ミッション1異星使節団を守護せよ

連邦に加盟を希望している、シルスヴィス族。そこに使節団を派遣する事に、護衛役としてカー軍曹をはじめとした精鋭が集められる。現地に到着、幾つかシルスヴィスの街を訪問するシャトルで飛行中事件が起る・・
ストーリー自体は単純で、複雑なところは何もないので、楽に読めると思います。

優秀な?上司(少尉)の下には有能な部下(下士官、軍曹)が存在する!またその上司の組織も然り、またまとまりのあるところには、彼らの難局に対し協力してくれる人も集まるようですね。

謎という部分をひとつ書くとすれば(この部分で起きた事のなぜを考えれながら読むと良いと思います)、訪問団を護衛する宙兵隊も同乗するシャトルが謎のミサイルによってよりによって、自然保護区の真っ只中において何のために撃墜されたのか?しかも若いオスのシルスヴィスが集まっている(強いものが生き残りオスの数を調整する役割をするための習慣)場所に・・・・

戦争SFは初めての方には初めて読む本としては最適かもしれません。異星人も連邦を組んでいるだけあって様々な種類が登場します。連邦に対峙する集団として異星体という存在も出てきます(ただ今回のお話の中では名称が登場するだけで、彼らの詳細はまだ語られていないですが・・・)

彷徨える艦隊 8 無敵戦艦インビンシブル

「どうかな、今は、これだけ言っておく、人類は今まで、自分は宇宙をよく知っていると勝手に得意になっていたんだな。そのあいだ宇宙は、おれたちの前では笑い、背後で顔をしかめていたらしい」byギアリー元帥

アライアンス第一艦隊が遭遇する異星人たちと特徴

①謎の異星人
両生種?コンタクト拒絶、人類世界と隣接している星域に存在、亀のような艦体、高速に動く
②ベア=カウ族
テディベアのようで牛のような異星人、コンタクト拒絶、謎の異星人とスパイダー・ウルフ族の間に存在、巨大戦艦、巨大要塞を所有
③スパイダー=ウルフ族
昆虫(クモ)に近い種?、接触してきた、友好的、人類世界に近い星域に存在、艦体の動き、形とも優美

今回の巻を読んでいて、もしギアリー達軍人だけで異星人の星域の調査にいっていたらどうなっていただろう?と考えてしまいます。リオーネや、チャーバン将軍のような議会の特使、セティン博士、シュワーツ博士といった異星人の専門家彼らがいたからこそ、調査し再び人類世界の星域(シンディック、ミッドウェイ星域)に戻る事ができたと思います。

さらにアライアンスは勝にはかったが、内部では不穏な空気が漂う気配が・・・調査派遣は、アライアンス中央で起っている陰謀も見え隠れしますし。100年に及ぶアライアンスとシンディックとの戦争でアライアンス艦隊の船は消耗品で数年しかもたないように設計されていて、この第一艦隊の船も寿命が近づきつつあり調査中も様々な異常が発生している、そんな船を無事戻れるかわからない異星人の星域に派遣する命令を出した誰か?は何かたくらんでいるとしか思えません。アライアンスもおかしなことが起りつつあるわけで、そんな状況で新しい友人と拿捕した巨大戦艦を牽引しながら無事にアライアンス宙域にもどれるのか?もどってもひと波乱ありそうな・・・それが9巻以降のお話になるのかな?

今回面白かったのは、スパーダー=ウルフ族がアライアンス艦隊に対し、ほしがったものがあるのです!さてそれは何でしょう?人間同士もそうですが新しい関係をきづく時は楽しくもあり、難しいもの(理解に苦しむ等)であると感じる瞬間です!

今外伝が出ています、私はまだ読んでいませんが、7巻、8巻の同じ時間軸でシンディック、ミッドウェイ星系で起っていたことが描かれているそうです。シンディック側のお話ですが世界観が広がりそうで期待しています!

彷徨える艦隊7 戦艦ドレッドノート

ついに第二部が開始されました! 新しい展開になるとの事で楽しみにしていました。 この巻から人類以外の知的生命体である異星種族の調査及びその情報収集を命じられ再び異星人と始めて接触した、ミッドウェイ星系へ向かい更にその先へ進む事になるのですが・・・・。

[事件]
①現艦長訴追 
②補助艦四隻第一艦隊離脱指示 この事を指示した人物は誰か?

今後続刊されていく中でアライアンス内の問題としてどう絡んでくるかみていきたいです。

 [新キャラ] ジャーメンソン大尉・・・物事を混乱させる特技を持つ
セティン博士・・・異星人専門家

シュワーツ博士・・・異星人専門家チャーバン将軍・・・運営審議会特使 こう見ると個性的なキャラクターが加わり更に面白そうな展開が期待できます。異星人専門家と言っても実際にみて研究しているわけではなくもし存在したらこうだろう?という予測の世界なのが読んでいる自分達と大差ないところが面白いですね。もちろんおなじみのキャラ達も大活躍します。
[謎]
①リイオーネが審議会特使として第一艦隊に派遣された理由
②異星種族の正体
③ギアリー達の艦隊が異星人調査にのための調査隊として選ばれた理由 異星人の星域に入っている段階で、

博士やギアリー達軍人、特使を含め異星人のことについて熱く喧々諤々意見を述べ合っているところがなんとも楽しいと言うか読んでいて面白いところです。正体がわからないものに対する好奇心は人間が持つ長所の一つかもしれません。 最初の異星種族、巻の終わりには第二の異星種族に遭遇します!どちらもメッセージを送っても意思疎通が図れないのは現段階では一緒で、人間を相手にするのとはわけが違うんですね・・・。 私自身好きなシリーズの一つなので、今後の展開が楽しみです。

艦長の子

[事件] 社交場「道場」でのライアン暗殺未遂事件ライアンの母暗殺事件
 [交渉] ストリトとの和平交渉
 [人物]
 カイロ・・・マケドニア艦長、ライアンの父、海賊狩り、異星人に対しては和平
ライアン・・・カイロの息子、自堕落な生活を送る、もちろん将来の目的もない
ソング・・・ライアンの母
シド・・・海兵隊員で、ライアンのボディーガード
ジョス・・・シンパサイザー、元ジェット、ストリトと人類の間の通訳、海賊ファルコンを憎む
[各種団体]
アースハブ・・・地球を中心とした人類世界
人間性家族団・・・反和平派
中央主義者・・・反和平派
海賊・・・ファルコンをはじめとする無法者
ストリト・・・異星人
シンパサイザー・・・親ストリト

ライアン(息子)とカイロ(マケドニア艦長)はライアンが生まれてから数回しか直接会う事がない遠距離父子です。超有名な艦長(今は異星人との和平交渉に尽力)だけに、息子はわがまま息子なわけで、自堕落な生活を送る毎日、そんななか、春節で「道場」の社交場でライアン自身に向けた暗殺未遂事件が起こる。これは彼の人生を変えるきっかけになるのですが・・・。家族が有名なだけに現実を目の当たりにするきっかけになります。 ジョスとライアンは生まれは違っても、かごの鳥的な所が似てるところでしょうか?ジョスは商船の出身でファルコンに連れ去られる前までは船内しか知らなかった、ライアンはステーション(一時地球にて暮らしたことがあるが馴染めなかった)しか知らない。ジョスは自分の運命に折り合いをつけてここまできました(「戦いの子」を参照)、ライアンが父の勧めで父の戦艦マケドニアに乗り込むことそこで出会う人々、ストリトとの接触、父の和平交渉、父の過去等、それらのかかわりが彼にどう影響をもたらすか楽しむポイントと思います。

父とかかわる時間が増えるにしたがって、当初ステーションに帰還した際は父を艦長と呼ぶことが多かった、それが父または親父と呼ぶことが自然になっていきます。そこが心境の変化の分岐点かも。 はたしてライアンは、自分が生きている意味、人生の目的を見出す事ができるのか?戦争SFとうたっていますが、この視点で読み進めるのが正しいと思います。

エラスムスの迷宮

<内容>
ソラリス(地球人類世界)世界の辺境エラスムス星系で今何が起っているのか?その地での友人の死を知らされ、守護隊野戦指揮官として復帰、調査のためエラスムス星系に赴くのだが・・・。

[事件/疑惑]
守護隊員ビアンカの謎の死
エラスムス星系で地球に対しての蜂起を画策されているのは本当か?

[人物相関]
エラスムスを支配しているのが、ブラッド・ファミリー(トリアン大番人など)が支配水の供給の独占、奴隷労働を基盤

オブリビオンの生き残り、アメランド・ジロー(保安隊員)、エミリア(ホスピタル医師)、カパ(海賊)
ソラリス人(地球)テレーズ野戦指揮官、シリ野戦調整官、ヴィジェイ

これをまず頭に入れてから読むといいと思います。

この物語は独裁もしくはその世界を独占している者が未来(将来)を見据えた場合考えること?それは永遠に自分の影響力が未来永劫存続することだと思います。ゆえに考えられるのはSF的に考えると不老不死、もしくは不死です。

地球はほぼ不死の世界を築いていますが、途中途中で医学的など更新しないといけないという制限?のようなものが取り入れられている。

どちらにせよ、長生きすること、独裁について考える物語かな?

トリアン大番人(ブラッド・ファミリー)とブルームの会話にそれは見え隠れします。

トリアン「ブルームあの話はまだ生きているのだぞ。お前はその才で自分の居場所を見つけたのだからな」
ブルーム「そのお話はまことにかたじけなく存じます、大番人。しかし、答えはノーです。わが手になる最後の大イリュージョンが幕を降ろすのを見届け、しかる後には・・・消え去るのみ」
ブルーム「またしてもわたしのことがおわかりにならないようですな」
トリアン「ああわからんな」
ブルーム「それは、大番人、閣下は好機をとらえて退場することがいかに重要で不可欠か、学ばれたことがないからですよ」

この会話結構深いかもしれません。

もう一つ、各章には通常章の題名のようなものが書かれますが、この本は各登場人物名になっています。作者の意図としては、登場人物達がどのように絡んでくるのか、様々な謎に絡んでくるのか楽しんでほしいということがうかがえます。

最後に混乱しないように、注釈として一つ記します、聖人=ソラリス人=地球人と解釈して読んでください!どれか一つに統一してもらえると混乱せずに読めるのですが、おそらく原語での表現がそうなっていたのでしょう。

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