SFを中心に小説を読んでいます。読後の感想などを書いています。

小川一水

天冥の標Ⅲ アウレーリア一統

<内容>
前回のお話から約300年後の未来、人類は小惑星帯を中心に太陽系内へ拡散していった、海賊が横行しその掃討作戦に「酸素いらず(ノイジーランド人)」があたっていた、小惑星エウレカより武装しているらしい不明船6隻に襲われているとの連絡が入り到着するが・・・そこにいたのは、救世群のメンバーだった。手に入れた「ドロテア報告書」を奪われたという。
<読むときのヒント&感想>

          医 師 団
      ↓ 監視、保護?
救世群(冥王班患者群、現在拠点は月)

ノイジーランド人(酸素いらず)
      ↓ アウレーリア一統の系譜
第一巻の「海の一統」

ドロテア・ワットにいた6本足のサル
      ↓ 
前巻ジョブの村で発見された謎の6本足のサル?

第一巻のドロテア=今回の話のドロテア・ワットは同一なのか?だとしたらなぜそこにあったのか?

ロイズ非分極保険社団・・・300年後の太陽系世界で最大勢力ともいえる集団、ただし国家形態を取ってはいない。
ダダー・・・被展開体(前巻で羊からフェオドールのリソースへ人類の情報網に移った謎の存在)、人類の監視、観察が目的?まだこの存在意味は謎?

前回から300年後の未来冥王班はいまだ完治する病では無く、救世群は月に拠点を移して入るが未だ避けられていて、その厄介者の救世群がある意味隔離状態から動き出した・・・その動きが今回の世界において波紋を広げるきっかけになる!そんな感じのお話です。

またアウレーリア家のアダムスが艦長として、人間として、海賊狩り、様々な人とのかかわり特に海賊イシスからの「お前は海賊とどこが違うのか?」と言うような問いに対し物語を通じて悩む。一人の少年が成長する物語としても楽しめます。第一巻の「海の一統」の原点を描いてもいるのでなるほど!と言う感じです。

第一巻は、三巻に対し約500年後の未来、第二巻は第三巻に対し約300年後の未来世界を描いています。

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天冥の標Ⅱ 救世群

<内容>
西暦201X年ミクロネシアパラオにて新種の感染症が発生、やがてそれは世界中に拡大しパンデミックを起こすことに。ほとんどの感染者は回復せず死亡するが、それに反し奇跡的に回復する者が・・・。
<読むときのヒント&感想>
この巻は第1巻(上・下)では語られることが無かった(名称は何回か出てきたけれど)救世群の誕生するきっかけから誕生までを描いた物語です。最初に救世群の話を持ってきたと言うことは、これからのエピソードのなかで重要な位置を占めると考えてよいかと思います。今回の話はほとんど現在の私達の時代とほぼ同じと考えていいので、天冥の標は未来の話になるわけでその未来で現在に誕生した救世群が未来世界でどのように絡んでいくのか注意して読んでいく必要はあると思います。

今回の巻の話は未知のウイルスによるパンデミックを扱ったものでもあるのでこれはこれでパニック物として単独で楽しむこともできるかも・・・、読中・・・数年前の新型インフルエンザのことを思い出しました!防いでいるようでも人間がきづかない隙に入ってきてしまうのがウイルスです。それに立ち向かう医師、官僚(政府側の人間)の行動論理を、回復者の気持ち等考えながら読むと良いかもしれません。

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